公益社団法人京都保健衛生協会

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ハチ駆除業務紹介
コンクリートの建物の隙間からクロスズメバチが出入りしていました。
平成24年11月1日
「コンクリート造りの建物の隙間から多数のハチが出入りしています。近くを通っている子供が刺されました」との相談でした。現場に到着すると,数匹のクロスズメがコンクリートの建物の隙間から出入りしています。

クロスズメバチの駆除作業風景クロスズメバチの駆除作業風景
クロスズメバチの営巣場所の多くは,土の中,住宅の壁や天井裏などで,外部から巣が観察できないところです。今回も巣が観察できないところに営巣していました。コンクリートの1センチばかりのひび割れを利用して,出入りしています。消極的ですが,そのひび割れの隙間に殺虫剤(希釈した乳剤)を散布し,駆除作業としました。 散布を終えた後,出入りできないようにひび割れにスポンジを詰め込みました。
信州などでは,クロスズメバチの幼虫,サナギを食料として珍重しておられるそうです。「ハチの子」と呼ばれます。中には食用にするために,クロスズメバチを飼育されている方もおられるそうです。

今までのクロスズメバチ類の営巣場所は,比較的自然の残っている京都市の周辺部が多いような気がします。今回,駆除した場所は,幹線道路のそばで,工場,倉庫などが林立する場所です。少し変わった事例でした。