●京都市の北の方は,人家が多くなったとはいえ,里山のような自然がたくさん残っています。今回の駆除の相談のあった場所もそんなところでした。 現地に駆けつけ,現場を観察しました。巣は2階の軒先で地上から5から6メートルはあります。高さから少し駆除が難しい場所です。しばらく観察していましたが,一向に働き蜂が出入りしている様子はうかがえません。また,巣の外壁も少しツヤがなく,昨年の巣であるとの判断を致しました。 相談者に「おそらく大きさから見てコガタスズメバチの巣です。見たところ昨年の巣ですから,既に成虫はいません。放置しても大丈夫です。念のために巣を除去をしておきます。」と説明し,巣の除去を開始しました。
長い釣竿の先に網を付けて引っ張り,巣を除去しました。
私たちは,スズメバチの巣を単に駆除するだけを仕事ととは考えていません。駆除の機会にスズメバチ類の特徴,被害の防止の方法などをできるだけ説明し,スズメバチ類の正しい知識の普及に努めています。
今回も除去した巣を材料に相談者にスズメバチの巣の構造など説明していました。するとなにやらガサガサと動くものが中にいます。ハチ類です。慌てて家庭でよく使われているエアゾール式の殺虫剤を噴霧しました。
|