公益社団法人京都保健衛生協会
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コガタスズメバチ
コガタスズメバチ
コガタスズメバチ
コガタスズメバチの特徴は,腹部の先端が黒く着色しない,頭部の単眼の付近が黒くならないなどです。
コガタスズメバチの巣は,植え込みや木々などの枝の間や軒先のようなの開放的な空間に作られることが多いようです。
5月,6月頃の巣は,徳利を逆さにしたような巣を作ります。
コガタスズメバチの巣

オオスズメバチとよく似ています。正しくは,頭楯(とうじゅん)の下の突起がオオスズメバチでは2個なのに対して,コガタスズメバチは真ん中にもう一つの突起(水色の矢印)が増え,3個になります。これを見るにには顕微鏡が必要ですし,また,個体差があることもあり難しい見分け方です。むしろ,巣を作っている場所が両者を見分ける参考になるときもあります。オオスズメバチは,地中や木の根っこなど巣を作ることが多いのに対してコガタスズメバチは植え込みや樹木に巣を作ることが多いようです。また,ハタラキバチの大きさも,オオスズメバチは,名前のとおり,30mmを越える個体が多く,コガタスズメバチは30mmを超えることがほとんどありません。
大型のスズメバチの中では比較的危険性の少ない種類です。二つの理由があります。もともと人に対しておどしたり,急に攻撃してくることが少ない種類であること,さらにハタラキバチの数が少ないことから大量のハタラキバチに襲われることがないことなどからです。昼間に駆除した場合にも,外に働きに行っているハタラキバチに後ろから襲われることも少ないようです。
上の写真の「軒先の巣」を駆除したときも特別のハチの防護服を着ないで,1〜2m離れて殺虫剤を散布して駆除を終えました。
でも,油断は禁物です。