公益社団法人京都保健衛生協会
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害虫の駆除の方法
よくあるパターン
「害虫が出てきた」「何か虫に刺されている」そんなときどうします?
「害虫退治=殺虫剤の使用」との考え,急いで殺虫剤を買いに行き,殺虫剤を散布する。
もちろんこうしたやり方で害虫の駆除や虫刺されが少なくなることもありますが,いくつかの事例では,何時までたっても解決しないこともあるようです。実際にたくさんの殺虫剤を散布したのだが効果が上らないとと言った相談を受けることは珍しくはありません。
害虫駆除にも一定のやり方があります。少しその道筋を説明します。

駆除する虫の名前
 最初にすることは,何を駆除するのかを決めることです。駆除しようと思っている虫などが手元にある場合は,その虫の種名を調べることです。種名が分かれば,その虫が人に害がある種類なのか,害がない種類なのか分かりますし,よく問題を起こす虫ならば,インターネットや書籍で駆除方法等が説明してあります。

メールによる害虫鑑別
虫の種類を鑑別するのは簡単ではありません。最近,デジタルカメラやケイタイのカメラ機能が充実しています。そうした機器を使用して撮影した画像を当協会にお送りくだされば,分かる範囲で種名を鑑別いたし, メールで回答いたします。なお,鑑別の対象は,人の健康の影響がある「衛生害虫」,家屋内で発生し,住宅や食品等に害のある「家屋害虫」などとなります。画像の質,内容によっては,鑑別ができない場合もありますのでご了承ください。
無料害虫鑑別
メー ルによる害虫の画像鑑別をご希望の方は,上の「無料害虫鑑別」のボタンをクリックしてください。

生態調査
駆除をする害虫が決まったら,その害虫の調査を実施します。「活動している時刻は?」「活動している場所は?」「何を食べているのか?」などの情報を把握します。そして情報をもとに効果的な駆除を行います。もちろん,種名が分かれば,インターネットなどで駆除方法等が掲載されている場合もあります。また,自治体によっては,行政の相談の窓口がある場合もあります。ホームページなどで地元の行政機関を調べ,利用するのも一つの手です。

駆除方法
 最初に人への害や建物,食べ物などに影響がない虫もたくさんいます。こうした,虫達は駆除する必要がない場合も多くあります。確かに虫がいるだけで気持ち悪いと言った考え方もあるでしょうが,虫なら駆除しなければならないといった考え方はよくありません。
駆除にはいくつかの方法がありますが,多くの害虫の場合環境改善が重要なことがあります。例えば,ネズミ類,ゴキブリ類は相談の多い害虫です。いくつかの駆除の方法がありますが,色々駆除を実施しても外部からの進入口があると,色々駆除を実施しても外部から進入して来て,効果が上らないように見えます。出入口の封鎖が駆除する前に行わなければなりません。
 整理整頓,清掃も重要です。特に相談の多いネズミの仲間には整理整頓は,色々な駆除を実施する前にやらなければならないことです。
特に整理整頓のなかでも食品類の管理は重要です。ハエ類,コバエ類,ゴキブリ類,ネズミ類,アリ類など人の食品を餌にしている場合も多くあります。こうした場合は,餌になる食品の管理は,最も有効な駆除につながることもあります。
殺虫剤は,名前のとおり,ゴキブリやハチなどの主に昆虫類を駆除するための非常に有効な方法です。ただ,使い方には注意が必要です。詳しくは,殺虫剤に添付されている注意書きをよく読んで,くれぐれも,用法,容量は厳守してください。

効果判定
 色々対策を行った後に効果を判定することは非常に重要です。専門的には色々な方法がありますが,家庭では。色々な対策を行った後で,見た目で対策前より多くなったか,変わらなかったか,少なくなったか,あるいはいなくなったかを判定するします。もし,少なくなったあるいはいなくなったなら,対策は成功したと言えますし,多くなった,変わらなかったなら実施した対策が適切でなかったと考えられます。実施した対策のどこか,何かに失敗があったと思われます。もう一度,「駆除する虫の名前」で間違いがあった、言い換えれば駆除する虫の名前が違っていなかったのか。違っていると「生態調査」を参考にして行ったに基づいて行った「駆除の方法」に誤りがあった可能性があります。もう一度最初の「駆除する虫の名前」から調べなおしましょう。 などに間違いがなかったかを調べます。