道路脇の雨水ます | |
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昔は大変珍しい蚊でした。竹やぶや墓地の周辺で限定的に見られる蚊でした。竹の切り株や墓石の水鉢や花立に溜まった水が幼虫の発生源でした。ところが戦後下水道が整備され,道路脇に雨で流れ込む土砂をためるための雨水マスが設置されました。都市部ではその雨水マスに大量の幼虫,サナギが生息しています。下水道の整備は,消化器系の感染症や寄生虫の減少に大きな貢献を果たしましたが,その反面,ヒトスジシマカの生息場所を与える結果となりました。ただ,比較的新しい下水道の敷設に当たっては,雨水マスに雨水がたまらない構造になっています。当然,ヒトスジシマカの幼虫は生息できません。
また,私たちの身の回りにもヒトスジシマカの発生源はあります。植木鉢の水受け,放置された古タイヤ,空き缶,空き瓶などです。常に水がたまらないように管理しなければなりません。
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