●甲虫類の鑑別が重要なのは,甲虫の種類によって発生源や対処方法がまったく異なることです。木材を加害するもの,カビを餌としているもの,植物質を加害するもの,動物質を加害するものなど,被害の形が全く異なります。当然,対処の方法も全く異なります。鑑別を誤ると,的確な対処ができないことになります。特に正確な鑑別が必要な昆虫類です。少し特徴を説明します。
●体長は,4mm程度です。触角の先端の3節が大きく膨らむこと,複眼の前のほうがくぼむことなどの特徴があります。また,脚の先の方に短い節が連なっています。ふ節と呼ばれます。甲虫類は,グループを分けるうえで重要です。ちなみにコクヌストモドキは,ゴミムシダマシ科というグループに属し,ゴミムシダマシ科のふ節の特徴は前脚5節,中脚5節そして後脚は4節です。 |