●いろんな種類がいます。ダニの仲間の中では,最も大型のダニです。吸血して大きくなると,体長が1cmほどにもなります。 |
吸血したフタトゲチマダニ (約5mm) | | 吸血したタカサゴキララマダニ | | フタトゲチマダニの口 |
●日本紅斑熱
京都市内からの報告がありませんが,日本紅斑熱を媒介することがあります。日本紅斑熱はマダニに吸血された後に,はしかのような赤い発疹(はっしん)が出ることがあります。 |
●SFTS(重症熱性血小板減少症候群)という感染症がテレビニュースや新聞で報じられています。最近,そのウイルスが確認され,感染事例が報告されています。マダニ類が媒介するといわれています。患者の報告は,九州、中国地方で,京都市内からの報告はありません。 |
●吸血被害
幼虫,若虫,成虫とも吸血します。吸血を始めると1週間前後,寄生主についたままでだんだん大きくなっていきます。ホクロのように見えることがあります。吸血されていてもかゆみや痛みがあまりありません。
マダニに寄生されると,そのまわりが麻痺(まひ)した感じになることやちょっとした傷で血が止まりにくくなってしまうことがあります。これは,マダニが吸血するときに,血液を凝固させないように,唾液を出しているためです。 | タカサゴキララマダニの刺し口 患部はふともも |
●マダニは寄生主が現れるまで,草地でじっと待っています。山や野原など,マダニが生息するところに行ったときは,草地で寝ころんだりしないことです。また,原因は不明ですが,まれに都市部の草地にもマダニが生息することもあります。 |
●マダニが吸血を姶めた直後では,引き離すと簡単にとれます。山ヘハイキングなどに行った後は,お風呂に入り,マダニが体に付いていないか調べましょう。
簡単に取れなくなっているマダニを無理やり引き抜くとマダニの口下片(皮ふに食い込むための器官)が皮ふ内部に残り,化膿(かのう)することもあります。簡単に取れない場合は,専門医(皮ふ科)の治療を受ける必要があります。
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